読書権セミナー メッセージ

 日頃よりの読書権確立に向けてのご活動、誠にご苦労様です。本年3月に新たにスタートした民進党です。民進党は、「自由」「共生」「未来への責任」を結党の理念とし、「公正・公平・透明なルールのもと、多様な価値観や生き方、人権が尊重される自由な社会」「誰もが排除されることなく共に支え、支えられる共生社会」「未来を生きる次世代への責任を果たす社会」を実現するため、国民とともに進んで参ります。

民主党政権時の2010年に「障害者制度改革のための基本的な方向について」を閣議決定し、「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意見がとりまとめられました。その後、これに基づき障がい者差別禁止法が制定されました。障がい者差別の解消を推進し、それによりすべての国民が、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に資することを目的としており、差別の解消に向け大きな一歩を踏み出しました。

 一方で、様々な差別を解消するためには、乗り越えなければならない課題も多くあります。特に、情報に関しは障がい者、高齢者の方々は社会から得られる情報量が少なくなりがちで、社会参画や自己決定が困難になることも多いと思われます。読み書き困難者の読書環境の改善を図り、文字・活字文化の恵沢を享受し、活力ある文化や社会の形成のためにも「読書権」の確立は重要であると考えます。民進党は、「誰もが排除されることなく共に支え、支えられる共生社会」を実現するため、「読書権」の確立をめざし、全力を尽くして参ります。

皆様の活動の前進をお祈りするとともに、民進党に対するご指導・ご鞭撻を今後とも賜りますようお願いいたします。

2016年5月28日

民進党代表 岡田 克也